子育て感

雇用されることを期待する時代は終わった

最近、「来年度の新卒採用を見送る大企業が増えている」
という話を耳にしました。
理由は、AI(人工知能)の急速な進化です。

これまで人間が担ってきた仕事の多くが、
AIやロボットに置き換えられつつあります。

経理・事務・カスタマーサポート・分析業務……。

数年前まで「ホワイトカラー」と呼ばれていた職種でさえ、
AIが正確かつ高速にこなす時代が到来しました。

企業にとってみれば、
「どんな人材が、どれだけ必要なのか?」さえも、


AIの進化具合によって決まるため、
現時点では人間の採用計画すら
立てにくいのが実情のようです。

必要があれば、そのときに必要なスキルを持つ人だけを
“スポット的”に採用すればいい。

そんな流れが、すでに始まっているのかもしれません。

これは、私たち大人にとっても衝撃的なことですが、

もっと深刻なのは
今の子どもたちにとっては
「これが当たり前の未来」になるということです。

親として、「この子が将来困らないように」と願い、
教育を整え、習い事をさせ、
進学を支援してきたつもりでも、

子どもが大人になる頃には、
“企業に雇われる”という選択肢自体が
限定的になっているかもしれないのです。

では、これからの社会で生き抜いていくには、何が必要なのでしょうか?

人間がAIに負けない分野とは何か?
それは、創造力、感性、直感、
そして人間らしいコミュニケーション力です。

AIは、データをもとに判断し、
過去のパターンから
未来を予測することは得意ですが、

「0から1を生み出す発想」や
「目に見えないものを感じ取る力」は、
まだ人間ならではの特権です。

未来の社会で生き残るのは、

  • 新しい価値を創造できる人
  • 他人の心に寄り添える人
  • 感性を磨き、自分らしさを発揮できる人

つまり、「自分という存在を最大限に活かせる人」なのです。

それはまさに、
「自分の人生を自分で切り開く力」
=自律脳を育てることに他なりません。

自律脳とは、
外側の評価や他人の期待に
振り回されるのではなく、

自分の内なる声を
聴き、感じて、考えて、
行動を選ぶ力のこと。

この力を育てていくことこそが、
これからの時代を生き抜く子どもたちへの、
何よりのギフトです。

これまでの教育では、
「決まった正解を覚えること」が重視されてきました。

でも、これからは正解がひとつではない時代。

だからこそ、
「自分で問いを立て、考え、選び、決める」プロセスを、
子どものうちから日常で経験させていくことが大切です。

親の私たちが、子どもに手渡せる最大の力は、
「自分の内なる声を信じて、選び取る力」です。
これは学校では教えてくれません。

家庭こそが、その力を育む“最初の学びの場”なのです。

社会がどう変わろうとも、
AIがどんなに進化しようとも、

“自分で考えて、自分の道を選べる子”
は、どんな未来でも生きていける。
それが「自分で食べていける思考力」です。

私たち親ができることは、
今すぐにでも、自律脳を育てる関わり方
へとシフトしていくこと。

未来のために、今、できることから始めましょう。

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