今気づいた。
私は両親に対して、少なからず嫌悪感を感じていた。
でもその、氷山のような塊が、今日解けていく。
両親は、私のことを心から愛していたのだ。
私にとっては、その愛が嫌悪感に感じられたとしても、
そんな愛しか知らなかった、両親にとっては精いっぱいの愛だったのである。
私が脳梗塞で倒れたのも、それまでの自分の親に対する気持ちを
感謝に変えるいい機会だったはず。
あの時、生まれたばかりの娘の世話は、私にはできなかった。
両親はかなり高齢だったので、世話はできないからと乳児院を
探していた。
ところが、やはり自分たちで世話をしようと決意してくれた。
夜中の授乳とか、ぐずりとか、おむつ替えとか、70近い母が
見てくれたことに、感謝しかない。
どうだったのかは、私は全く知らない。母は何も言わないから。
約1年間、両親の世話になった。
そのことを忘れていたのだろうか?
忘れていたとは言わせないよ、ひろこさん!
父親には感謝の言葉をかけないうちに亡くなってしまった。
せめて、母親には心から感謝の気持ちを伝えよう。
そう、今日言おう!! 後悔しないように、認知が進む前に。