ドキュメンタリー映画
~瀬戸内寂聴99年生きて思う事~
メディアに流れる寂聴さんはまだまだお元気そうだった。
だから昨年11月の突然の訃報にはびっくりした。
ただ99歳まで生きて仕事も現役と言う事は、並大抵のことではない。
晩年はどんな生活、どんな想いがおありだったろう、という興味津々な気持ちでこの映画を観た。
意のままに生きる
私は寂聴さんの隠れファンだった。
自分の感情の赴くままに生きられるってすばらしいと、思っていたから。
生きることは愛することだと言う。過去の男性遍歴を隠さず話す。
恋愛は雷に打たれることだからしょうがない、と。
決して、自分を否定しない。昭和の時代にはずいぶん風当たりが強い事だったろう。
晩節は汚す
晩節は汚して良いもの、と自分の決めた道を曲げることなくまっすぐに進む。
原発や戦争に反対する。自分が正しいと思ったことは曲げない。自分が正しいと思った人を応援する。
すべて、私がそうだ、と思いながら、行動できていなかったこと。
名言
このドキュメンタリーで、私にとっての寂聴さんの名言は
☆人生、何か選択する時、無難な方じゃなく、挑戦する方を選んだ方がいいよね。
一回きりよ、人生。
→この言葉は、これからの私の選択を応援してくれているとすごく感じた。
☆1人でいる事は全然寂しくない。人といるとどうしても気を遣う。
→一人だと寂しいでしょう?と思われがちだが、全くそんなことはない、自己肯定感がアップすれば良いだけ。私も同感!
☆あなた(中村裕)は私に対して、こうしろとかああしてとか一切言わないのが良かったかな。
→相手をそのまま100%受け入れるという価値観が一緒の人とはとても気が合う。コントロールせず、お互いを認め合う事が
心を開く第一歩だもの。
生き様
いつかはみんな迎える死。そこに向かって、寂聴さんは、ただひたすら毎日を前向きに謳歌しているように見えた。
自分が最期を迎える予感というのは、なんとなくあるのだと、寂聴さんのお話を聞いていてわかった。その最期の時まで、
多くの人にメッセージを与えるべく、ペンを走らせていた寂聴さんの、気力、体力、精神力には脱帽です。
こんな風に人生を終えられたら、と生き様を見せて頂けたことに、感動を頂いた。
心からご冥福をお祈り申し上げます。