やらなきゃならないことなんて一つもない。
私たちは、子どもを育てる中で、
無意識に「やらなきゃならないこと」に
囲まれているという感覚が多いのではないでしょうか?
・宿題をやらせなきゃ。
・習い事に連れて行かなきゃ。
・テストでいい点を取らせなきゃ。
そんな「~しなきゃ」という考えに日々追われていると、
ママさん自身も知らないうちに
「〇〇すべき」「こうあるべき」と自分を縛り、
子どもにもその価値観を伝えてしまいます。
でも、本当に「やらなきゃいけないこと」ってあるのでしょうか?
少し視点を変えてみると、その答えが見えてきます。
視点を上げることが「成長」
多くの人は「成長」と聞くと、
できなかったことができるようになることを
思い浮かべるかもしれません。
たとえば、計算が早くできるようになったり、習い事で上達したり。
確かにそれも成長の一つです。
でも、もっと本質的な成長とは、
視点を上げることだと私は考えています。
例えば、視点を上げるとは、これまで「やらなきゃ」と
思っていたことについて、「本当に必要なことなのかしら?」
と問い直すことになります。
たとえば、テストの点数や他の子との比較が重要だと
思っていたとしても、
子どもの心の安定や、自分らしさを見つけることの方が大切
だと気づくかもしれません。
この「視点を上げる」という行為が、
自律脳を育てる上で大切な要素になっています。
自律脳がもたらす新しい感覚
私たちが普段の生活で無意識に感じている「やらなきゃ」は、
脳の扁桃体という部分が敏感に反応している状態です。
扁桃体とは脳の中にある小さな部分ですが、
ちょうど警報装置のような役割をしています。
扁桃体は、ストレスや不安を感じると活発に働き、
「早くやらなきゃ!」「失敗したらどうしよう」と私たちを焦らせて、
身を守る反脳を促します。
しかし、自律脳が育つと、扁桃体の反応をコントロールし、
冷静に状況を見極めることができるようになります。
その結果、「今やらなきゃ!」と感じていたことが、
本当は焦る必要がないと気づくのです。
たとえば、子どもの勉強や習い事の結果を追い求めなくても、
その子が自分のペースで進んでいることに
安心できるようになります。
この安心感こそが、ママさんにも子どもにも、新しい感覚をもたらします。
・焦らなくてもいいんだ。
・やらなくてもいいんだ。
・今、この瞬間を大切にしていいんだ。
こうした感覚が、自律脳を育て、
親子ともに心の余裕と本当の成長を手に入れるカギとなるのです。
“やらなきゃ”を手放し、今ここを楽しむ
「やらなきゃ」と思っていたことを一つずつ
手放してみると、不思議なことが起こります。
今ここにいる自分や子どもを、
もっと信頼できるようになるのです。
・勉強をしていなくても大丈夫。
・少し休んでも大丈夫。
・子どもが楽しんでいるなら、それが一番大切。
こうした安心感を持てたとき、
自律脳が目指す本当の成長が始まります。
「やらなきゃ」から自由になったとき、
子どもは自分の本当の興味や可能性に気づき、
親もまた自分らしい生き方を見つけていくでしょう。
私たちができることは、
子どものペースを信じ、応援すること。
そうすることで、親も子どもも、
人生をもっと楽しく、自由に生きていけるんです❣️