その他

音色が自分を開放する

トラウマ

そう、私は常にそこから逃げたかったのだ。だけど、小さすぎてとても一人では生きられなかったし、逃げるという選択肢はなかった。

自分の世界はここではないと心の奥底で感じていたのかもしれないけれど。

 

親からのコントロール、恐怖感と閉塞感を常に感じていた。

PTSDにより、音のフラッシュバックも2歳ころから頻繁に起きていた。

誰にも言えなかった。怒られるから、嫌われるから。

 

高音のきらめき

ウォンさんのピアノを聴いていて、メロディーが低音から高音に羽ばたくとき、日常から解き放たれて別世界を体験できるような、

そこに連れて行って的な感覚に陥る。

流れるような音階。

 

ピアノの高音は私が天に差し伸べた救いを求める手のようだ。

幸せや心の温かさを感じられない 暗く、抑え込まれた牢獄に閉じ込められていたのだと。

高音、それは私にとって唯一の希望、一瞬の日常の輝き。

 

本当の自分が存在すべき世界が高音にあるのを感じて、そこにたどり着けない自分を想い、とめどなく涙が流れた。

あまりにも縛られている日常に慣れすぎていたから、全く気付かなかったそのころ。

だけど今、やっとわかる。

 

秘めた想い

その音色はあっという間に

元の音に引き戻され、私は日常の牢獄に戻る。

ずーっと心の奥底に秘めてきた想い。

 

ほめられたかった、可愛いって言ってほしかった。

頭をなでてほしかった。認めてほしかった、100点でなくても。

無邪気なままを愛してほしかった。

 

再生

この曲の最後は希望のきらめく高音で終わった。

心の牢獄から今解放される! 縛っているのは自分なのだ。

これを体験するために今世生まれてきたのだ。

これからだ、これから私の本当の人生が始まる。と思えた。

 

このネガティブな感覚を今出し切るんだ。何度もリピートして聴く。100%の想いを寄せて聴き切る。

東京に着くまで、この新幹線の中で、一人涙し、心を消火する。

新しい自分に生まれ変わるために。

 

※ウォンウィンツアン/夜明けのまなざし~NHK[目撃!にっぽん]テーマ曲

(1) 夜明けのまなざし 〜NHK「目撃!にっぽん」テーマ曲〜 Wong WingTsan + Aska Strings [official] – YouTube

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